レコードプレイヤーを導入すること。それは部屋を旧き良き空気に変えること。部屋になじみ、生活になじむ新しいレコードプレーヤー、AT-LPW50BT RW。

80年代のCDの登場により、消える運命だと言われたレコード。
新譜はCDのみになっていき、レコードプレーヤーの生産は縮小の一途を辿っていきました。
ところが、2010年代に入る頃から、レコードの生産数が増え始め、それに応じてレコードプレーヤーの新製品が次々と発表されるようになりました。
かつての時代の空気とともに復活したレコードプレーヤー。
レコードプレーヤーの魅力をそのままに、現代の日常生活に適合させたオーディオテクニカの新製品、AT-LPW50BT RWを紹介しましょう。

AT-LPW50BT RW

オンラインストア限定販売 ワイヤレスベルトドライブターンテーブル

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Bluetooth対応。ワイヤレスで自由に。

基本的にレコードプレーヤーはアンプやフォノイコライザーなど外付けの機器が必要ですが、驚くべき発達を遂げている現代の通信規格を利用すれば、思いのほかレコードプレーヤー導入の敷居は低いものになります。

AT-LPW50BT RWはBluetooth対応のスピーカーやワイヤレスヘッドホンなら、面倒なケーブル接続や配線の見映えの悪さを気にすることなく、レコード再生が可能です。

一人で音楽に浸りたいときはヘッドホン。家族や仲間たちと楽しみたいときはスピーカー。あなたの生活の中の様々なシーンに対応します。

PHONO/LINE出力の切替ができるからアクティブスピーカーのみで再生も可能。

レコード針の微細な振動を直接電気信号に変えるというのがレコードプレーヤー。レコードプレーヤーからの出力を受け止めるには、CDとは異なる特別な回路がアンプ側に必要でした。
それは「フォノイコライザー」。これには2つの機能があります。

1つは、カートリッジからの出力を増幅する機能です。
レコード針を保持しているカートリッジの出力信号は微弱。そのままではアンプに接続してもリスニングは不可能です。信号をラインレベル(CDと同等)にまで高める必要があるのです。

2つ目はカートリッジの音を補正する機能です。
音を溝に記録する際、低音成分は振幅幅が大きいため、溝の幅が大きくなります。すると隣の溝との間隔も大きく取らなければならないため、録音時間が短くなります。一方、高音成分は微細な振幅のため、大きな低音振幅に埋もれてしまう傾向があります。
これを防ぐためレコードの音は高音を強く、低音を弱くして記録されています。
再生時にこれを復元するのがフォノイコライザーのもう1つの機能です。

オーディオテクニカの新製品AT-LPW50BT RWはフォノイコライザーが内蔵されているので、簡単にアンプに接続できます。
キャビネット内にアンプを内蔵しているアクティブスピーカーがあれば、それだけでレコードを聴くことができます。

もちろん、従来のPHONO出力への切り替えも可能。フォノイコライザー内臓のアンプやフォノイコライザー単体を使用する場合に対応できます。

レコードならではの良さを引き出す高音質設計。

AT-LPW50BT RW

電源回路を外部化

オーディオユニットには通常、家庭の100V電圧を機器に合わせて引き下げる電源回路が内蔵されています。実はこれが音を汚すノイズ発生源。オーディオの高音質追求はそのままノイズとの戦いと言っても過言ではありません。
あらゆるオーディオユニットの中で、レコードプレーヤーは最も微弱な電流を扱う部門。ノイズ対策が最も求められるのです。
AT-LPW50BT RWでは電源回路をACアダプターに託し、外部電源化することで高音質化。見通しの良い透明な音質を実現しています。

高精度DCモーターと、シンプル構造で振動の少ないベルトドライブ

ターンテーブルを駆動するモーターはスピードセンサーを搭載したDCモーターを採用。音質を阻害する回転の揺らぎを極小に制御します。
モーターのトルクをターンテーブルに伝達する方式はベルトドライブ。コストを抑えるシンプルな構造の上に、モーターの振動対策にも有利。コストパフォーマンスの高さと音質追求を狙いました。

ピックアップ部門に贅沢なパーツと必須技術を惜しみなく投入

ストレート型トーンアーム
トーンアームは強度が高いストレート型。さらに金属ではなくカーボンファイバーを採用して軽量化を追求しました。強い振動収束性により、歯切れのよい音を堪能できます。
また、盤面に針を落とす際にゆっくりと下降する油圧式アームリフターを搭載。デリケートな針先を守ります。

アンチスケーティング調整ダイヤルを装備
アンスケーティング調整ダイヤルを装備しており、トレース対策も万全です。
回転するレコード盤面上ではトーンアームは回転の中心部に引っ張られる物理現象(インサイドフォース)が起こります。針が溝をトレースするとき、内側の溝に力がかかってしまいます。これをキャンセルする機能がアンチスケーティング機能。ステレオの両チャンネルをバランスよく再生するだけでなく、V字型の音溝を針がしっかりとトレースするためにはなくてはならないしくみです。
カートリッジの重量や、針圧によってインサイドフォースの強さが変わるため、それに応じて調整できるようにダイヤル式になっています。

AT-LPW50BT RW

VM型ステレオカートリッジAT-VM95E BKを付属
付属カートリッジはオーディオテクニカ独創のVM型で特別仕様のVM95E BK。基本構造は扱いやすいMM型ですが、マグネットを左右にV型に2つ配置しています。
レコードに音溝を刻むカッティングマシンのカッターヘッドと相似にすることにより高セパレーション・広帯域再生・優れたトラッキングを可能にしました。

ヘッドシェルはAT-HS4。マットシルバーの精悍な輝きに、音のイメージも期待が高まります。
針は0.3×0.7milの接合楕円針。断面が円形の針より高音域のトレース性が高く、繊細な音質を表現します。
カートリッジAT-VM95シリーズと互換性があるため針交換で音質のカスタマイズも楽しめます。

インテリアや家具と調和する⽊製キャビネット。

AT-LPW50BT RW

昨今のレコードプレーヤー人気の秘密は、そのむき出しの機械の醸し出すたたずまいにも見出すことができます。
ひと際上質な存在感を放つそのノスタルジックな姿。フォトグラファーの密かなご用達アイテムでもあります。
AT-LPW50BT RWではキャビネットにローズウッド仕上げの高剛性MDFボードを採用。不要な振動を抑えるための筐体の強化とともに、インテリアとしても映えるデザイン性を追求しています。

旧き良き時代の空気を呼ぶ道具。

もっと便利な道具が現れたのに、依然として使われ続ける旧式道具。
それは時代の輝いた空気をまとっているから。
ボールペンが発明されても万年筆がなくならないように、デジタル時代になっても消えることのないアナログの魅力。
これを一身に表現しているのがレコードプレイヤーといえるでしょう。
最新技術の結晶を身につけたAT-LPW50BT RWは、あなたの部屋に旧き良き時代の空気を呼び込みます。
大きく息を吸い込んで、忘れていたルーツに思いを馳せてみましょう。

Words: Kikuchiyo KG