【中目黒】カフェ＆バーの空間をアート作品として手がける「epulor」

クリエイターたちに人気の街、中目黒にあるカフェ＆バー「epulor（エプロア）」。昼の時間帯はハンドドリップで淹れるスペシャルティコーヒーが人気のカフェとして、夜はソムリエがセレクトするワインをメインにお酒を提供。1日を通じて店内では、常に雰囲気のよいアナログレコードがかかっている。店を持つことが夢だったというオーナーのサトヨシさんが「epulor」をオープンしたのは2019年。「カフェやバーは自分にとってひとつのアート。映画のように登場人物がいてシーンがあって、そこに音楽があるようにストーリー性のある店を作りたいなと思ったんです」……そんなサトヨシさんの願いのもとに、まるで映画のワンシーンに登場するかのような、雰囲気のある空間ができあがった。

音楽に関してもこだわりがあり、店内ではアナログレコードを中心に音楽をプレイ。「少しおぼろげな世界観を表現したいので、浮遊感があり柔らかい音が鳴るようサウンドシステムの面にもこだわりました」とのことで、TANNOYのスピーカー、LUXMANのプリメインアンプや上杉研究所の真空管アンプなどの機材を使用して、ジャンルを超えた選曲で理想の音を鳴らしている。ちなみに夜の部で人気のナチュラルワインも、ジャンルに特化することなく幅広くセレクト。不定期だがアート展も行っており、その際は店内に作品が飾られるので、通常とは一味違う雰囲気の空間を楽しむこともできる。女性1人でも音楽を聴きにカフェ感覚で訪ねることができるのも魅力だ。

Words: 吉岡加奈／Kana Yoshioka