「レコード」と一口に言っても、その種類はさまざまです。「LPレコード」といった言葉は知っているものの、詳しい違いはわからない……という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回はレコードの基礎知識として、メジャーな5種類のレコードとそれぞれの特徴をご紹介します。

代表的な5種類のレコード

代表的な5種類のレコード

レコードの種類としてメジャーなのは5種類です。以下でそれぞれの特徴を確認していきましょう。

LPレコード

LPレコードは、もっとも主流と言えるポリ塩化ビニール製のレコードです。「LP」は「Long Play」の略であり、それまでのレコードと比較して収録時間が長いことを表しています。

LPレコードの収録時間は30分。CDで言えば、アルバムのような立ち位置だと捉えておけば間違いないでしょう。収録時間が長い分、サイズも直径12インチ(30cm)と3種類の中で最大です。

シングル・レコード

シングル・レコードは中央に大きな穴が空いた、直径7インチ(17cm)のレコードです。その見た目から「ドーナツ盤」とも呼ばれています。

EPレコード

EPレコードは、直径7インチ(17cm)のレコードです。「EP」は「Extended Play」の略であり、収録時間が延長されていることを意味します。

「延長されている」とは言いますが、いったいなにを基準にしているのでしょうか。答えは、先ほどご紹介したシングルレコードです。

日本においては、EPレコードという言葉がこのシングル・レコードを指すこともあり、この2種類はしばしば混同されがちです。しかしEPレコードの本来の定義は、「収録時間がシングル・レコード以上・LPレコード未満」の「直径7インチのレコード」です。

12インチシングル

12インチシングルはLPレコードと同じくサイズの直径12インチ(30cm)で、片面に1曲ずつを収録したレコードです。

盤面の大きさを活かして収録時間を伸ばしているLPレコードに対して、12インチシングルでは外周のみに溝(音溝)を刻んでいるのが特徴。収録時間に優れるLPレコード、音質に優れる12インチシングル……という違いがあります。

SPレコード

SPレコードは直径12インチ(30cm)または10インチ(25.4cm)の、樹脂(シェラック)製レコードです。「SP」は「Standard Play」の略で、その名前のとおり、収録時間も4~5分とほぼ1曲分となっています。

SPレコードは最初期に登場したレコードであり、再生には専用のカートリッジが必要です。

レコードは種類によって回転数が違う

5種類のレコードは、サイズや材質の他にも異なる点があります。それは、レコードの回転数です。回転数は、RPM(Revolution Per MinuteまたはRotation Per Minute)と表記されることもあります。

1分あたりの回転数はLPレコードで33回、シングルレコードとEPレコード、12インチシングルで45回、SPレコードで78回です。この違いがあることから、レコードを再生するときはレコードプレーヤー側の回転数を、再生するレコードの回転数に合わせる作業が必要になります。

回転数が多いほど、1秒あたりにレコード針が溝(音溝)を伝う距離=レコードから読み取る情報量は増加します。そのため理屈上では、回転数が多いほどレコードの音質も良くなります。

一方でレコードに収録できる音源の長さも、回転数に応じて変わります。LPレコードの収録時間が長い理由には、サイズの大きさに加えて、回転数の少なさもあるというわけです。

まとめ

5種類のレコードについて、違いや特徴をご紹介しました。

専用のカートリッジが必要なSPレコードを除いて、購入・再生するときに重要なのは回転数についての知識だけです。しかし、名前の由来などを知って造詣を深めることも、レコードの楽しみのひとつと言えるでしょう。

この記事が、皆さんがレコードライフをより楽しめる足がかりとなれば幸いです。