1965年3月2日、20世紀フォックスより公開された『サウンド・オブ・ミュージック』。ニューヨークの劇場では初公開から93週間という記録的なロングラン上映を遂げ、そして米国では公開開始から4年半にわたり数々の劇場で上映されたことでバラエティ誌により「史上最高の興行収入を記録した映画」として紹介され、1966年にはアカデミー賞で作品賞を含む5部門を受賞した。
製作60周年を迎えた今年、ウォルト・ディズニー・フィルム修復チームの丹念な作業により、美しく輝きを取り戻した。4Kデジタルリマスターでの特別劇場公開が、2025年11月21日から期間限定で始まる。
60年前のオリジナルフィルムのデジタルスキャン、そして汚れや歪みといった問題点の修正作業は、9ヶ月以上にわたり行われた。修復チームはただ単純に明度を上げただけでなく、本来意図されていた映像へのリマスターを心がけたという。修復を担当したチームのディレクター、ケビン・シェーファー(Kevin Schaeffer)氏は「この名作を修復し、世界中の観客に本来意図された映像と音響の栄光をそのままお届けできることを、チーム一同光栄に存じます」とコメントしている。
公開された4Kとオリジナル素材の比較画像がこちらだ。
ちなみに、JR東海の「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンCMでもおなじみのあのリズムは、劇中歌である「My Favorite Things(私のお気に入り)」に毎回異なるオリジナルアレンジを加えたものである。そのほかにも「Edelweiss(エーデルワイス)」「Do-Re-Mi(ドレミの歌)」「The Lonely Goatherd(ひとりぼっちの羊飼い)」など、誰もが一度は耳にしたことがあるであろう数々の名曲が、この映画1本から世に送り出されている。
数あるミュージカル映画の中で、最も人気のある作品のひとつであり続ける『サウンド・オブ・ミュージック』。上映権利が2週間限定となっており、日本の劇場での公開は2025年12月4日までとのこと。
THE SOUND OF MUSIC
本編上映時間: 174分(予定)
上映素材: 4K DCP( 素材は4K映像ですが、スクリーンによって2Kになることがございます)
音:5.1ch
監督:ロバート・ワイズ
音楽:リチャード・ロジャース、オスカー・ハマースタイン二世、アーウィン・コスタル
出演:ジュリー・アンドリュース、クリストファー・プラマー、エリノア・パーカー、ペギー・ウッド、ニコラス・ハモンドほか
鑑賞料金:通常の映画鑑賞料金と同一料金(無料招待券は使用不可)
配給会社:カルチャヴィル合同会社
上映劇場など詳細は公式HPをご確認ください。
Eyecatch photo:”THE SOUND OF MUSIC”
©1965 20th Century Studios, Inc. All rights reserved
Words & Edit:May Mochizuki