「ヘッドホンやイヤホンでもっと高音質な音楽を楽しみたい!」「自宅でヘッドホンを使って一人きりの世界に浸りたい!」……そんな方におすすめしたいのが、「ヘッドホンアンプ」です。
今回はヘッドホンアンプの魅力や選び方、おすすめのモデルを、初心者の方にも分かりやすくご紹介します。
ヘッドホンアンプとは
そもそも「アンプ」とは、音声信号を増幅させるための機材です。そしてヘッドホンアンプはアンプの中でもヘッドホンやイヤホン専用に作られたものを指します。簡単に言えば、ヘッドホン本来の性能を引き出し、高音質かつ迫力のある音を楽しむための機材が、ヘッドホンアンプです。
スマートフォンやパソコンにも音を出すための回路は入っていますが、音質よりも省スペースや省電力を優先して設計されていることが多く、細かい表現や力強さが物足りないと感じるケースもあります。
そこでヘッドホンアンプを間に挟むことで、音声信号のクオリティを整え、ヘッドホンに適したパワーで駆動し、よりクリアで豊かなサウンドを楽しめるようになります。
ヘッドホンアンプを選ぶポイント
ヘッドホンで音楽を聴く機会が多い場合には、ぜひとも導入したいヘッドホンアンプ。しかしその種類の多さから、いざ選ぶとなると迷ってしまうことも少なくないでしょう。
初めての一台をお探しの方は、以下の2つのポイントに沿って候補を絞るのがおすすめです。
1. 入力/出力端子を確認
ヘッドホンアンプにはオーディオプレーヤーなどから信号を入力する「入力」と、出力先のヘッドホンを接続する「出力」、2つの端子があります。
入力/出力端子には複数の規格があるため、まずはお使いの機材に合わせてこれらを確認しておきましょう。今回は参考までに、代表的な端子の例をご紹介します。
入力端子
USB(Type-A/B/C)
パソコンやスマートフォンで一般的に用いられている規格です。接続できる機器が多く、汎用性に優れているのが特徴。
同じUSBでも「Type-A」「Type-B」「Type-C」の3種類に分かれている点には注意が必要です。変換ケーブルなどを使う方法もありますが、あらかじめお手持ちのケーブルの種類を確認しておくとよいでしょう。
光デジタル
光デジタルはテレビやゲーム機などに採用されており、光ファイバーを使ってデータを転送する規格です。端子の形は「角型」と「丸型」の2種類に分かれています。
同軸デジタル
光デジタルと同様にデジタル端子として用いられている規格です。端子の形は、後ほどご紹介するピンジャックと同じものが採用されています。
出力端子
ピンジャック
オーディオ機器でもっとも一般的とも言える規格です。「RCA端子」「コンポジット」と呼ばれることもあります。

2. 音質を確認
ヘッドホンアンプ選びで確認しておきたいポイントの2つ目は、音質です。具体的には電気信号の流れやすさを表す「インピーダンス」や「出力レベル」が検討の材料になります。
数字だけで良し悪しを判断することは難しいですが、パワーに余裕があるモデルほどヘッドホンをしっかり駆動でき、高解像度な音が楽しめる傾向があります。

おすすめのオーディオテクニカのヘッドホンアンプ
今回は初心者の方にもおすすめのヘッドホンアンプとして、オーディオテクニカの『AT-HA2』をご紹介します。
AT-HA2 は、「まずは手軽に、でも確かな違いを」求める人にぴったりのヘッドホンアンプです。コンパクトでシンプルな設計ながら、スマホやPC直結では得られないクリアさと力感を引き出してくれます。
300mW+300mWの高出力でハイインピーダンスヘッドホンも余裕をもって駆動でき、前面の3.5mm端子×2で2人同時のリスニングにも対応。さらにスルー出力でアクティブスピーカーを増設でき、ヘッドホン端子のないAV機器でもライン出力からモニター可能です。省スペースで設置場所を選ばないため、「手軽に音質を良くしたい」「自宅でゆったり音楽や映像に浸りたい」という方に特におすすめできます。
Edit:Tom Tanaka
