レコードやアナログって、流行ってるけど実際どうなの？「円盤好子のアナログジャーニー」は、レコードの魅力をビギナー目線でお伝えしていくコーナーです。
第3回のテーマは「RECORD STORE DAY（レコード・ストア・デイ）」。 社内のやり取りの中で「RSD」というワードを見かけた円盤好子。 みなさんはどういう日かご存じでしょうか。 一体どんな日なのか、何が行なわれる日なのか…？
今回はRECORD STORE DAYについてお話していきたいと思います。
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円盤好子のアナログジャーニー ～旅するレコード盤～
こんにちは。 円盤好子です。 RECORD STORE DAY（レコード・ストア・デイ）とは、音楽・レコードの魅力を広めようと創られた日です。 アメリカで2007年にスタートし、翌年日本に上陸しました。 毎年4月の第3土曜日に全世界で一斉に開催され、日本国内でも多くのレコードショップが参加します。 これまで多くのレコードショップが参加しているそうで、レコード盤はもちろん、限定グッズの発売など、この日限りの特別なトピックもあり盛り上がること間違いなしの1日です。 そして今年の開催日は4月22日！
今回は過去のRECORD STORE DAYに行って実際にレコードを購入したことのある社員に話を聞いてみました。 旅するレコード盤でもお世話になった、H先生です。
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円盤：今日はRECORD STORE DAY（以下、RSD）についてお伺いします。
H先生：よろしく～
円盤：まずはRSDの雰囲気を教えてください。 最初に参加したのはいつ頃ですか？
H先生：最初に参加したのはもうだいぶ前だからいつだったかは忘れたけど、何度も行ってるよ。 RSDが日本に上陸したばかりの頃の客層はミドルシニア層が多かったけど、最近はレコードブームもあってか若い人が増えてきてる印象があるね。
円盤：H先生もレコードを求めて店舗を巡るんですか？
H先生：そうだよ。 特にみんなが目当てにしているのが、毎年RSD限定で発売されるレコード！事前にどういうタイトルが出るかはサイトで発表されるから、チェックしておくんだ。 自分の場合は、まず御茶ノ水のお店へ朝早くから向かう。 目的のものが買えたら、他に掘り出し物がないか散策して、たまに渋谷や新宿に行ったりすることもあるし、そのまま最後は家の近所にあるショップに寄ってフィニッシュ。 これがだいたい毎年の流れかな。 近所のショップも参加しているし輸入盤の取り扱いもあるから最高なんだよね。
円盤：もうルーティーンがきまってるんですね（笑）
H先生：そうそう。 特にRSDの限定盤は事前予約ができないし、どこの店舗に何枚在庫が入るとかもわからないからみんな目的のものがあれば、朝から並ぶしショップもはしごするんだよね。
円盤：本当にお祭りみたいで賑やかな感じがしますね！ではここでお願いしていた、これまでのRSD戦利品をお披露目いただきたいです。
H先生：3枚持って来たよ。 まずは松原みきの『WINK』。 このアルバムが出た当時はレコードがもうなくて、CDを買ったんだよね。 ただどうしてもレコードが欲しくて2022年のRSDで買ったよ。
H先生：2枚目はダニー・ハサウェイの『LIVE』。 2021年に買ったかな？輸入盤で、これも国内盤とCDとあとハイレゾ音源も持ってるんだけど、限定盤が欲しくて買っちゃった。
円盤：音源はすでに持っている上で追加の購入なんですね。 コレクションですか？
H先生：それもあるね。 あとこれなんかはタイトル通りLIVE音源だから、リマスター盤だとどんな音質になっているのか聴いてみたいっていうのも理由の1つだね。 」
円盤：なるほど。 国内盤、輸入盤でも違えばさらにリマスターされたものでも音質が変わってくると、それぞれ聴いてみたくなるというのは納得ですね！
H先生：最後3枚目は、エマーソン・レイク・アンド・パーマーの『Tarkus』。 2021年に買った限定盤でピクチャーレコード。 これはレコードもCDも既に持ってたんだけど…やっぱり限定って言葉に弱いよね。 （笑）裏も違うデザインになってるよ。
かわいいですね。 ライオンのような、猿のようなサソリのような不思議なデザインです。 ピクチャーレコードは目でも楽しめるものなんですね。
円盤：このシールはRSDのロゴですね。
H先生：こんな感じで各店舗で販売されている限定盤にはRSDのステッカーが貼ってあるんだよ。
円盤：へー！ロゴがまたおしゃれですね！このシールも年ごとに変わってくるのであれば、毎年コレクションしている人も多そうですね。
円盤：今日は色々なお話が聞けて勉強になりました！ありがとうございます。
H先生の話にも出てきましたが、RSDでは開催年ごとに限定盤のリリースがあります。 情報は公式ページにて順次公開されているので、ぜひチェックしてみましょう！
2000年代に結成されたバンドからレジェンドまで多岐にわたるアーティストのタイトルが揃っています。 コレクターにとっては勝負の日ですね。
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通常は毎年4月に一度だけ開催されるRSDですが、2010年には11月のBLACK FRIDAYに開催したり、パンデミックがあった2020年には開催日を複数回に分けたりと、RSD限定盤の発売によって地域のレコードストアを利用するユーザーが増えるように形を変えながらレコード文化を発信・維持しています。
みなさんもぜひ、お祭りに参加する感覚で気になるレコードショップを覗いてみてはいかがでしょうか。 レコードを買わないし行ってもなあ…と考えているあなた、もしかするとふらっと立ち寄ったその先がアナログレコードの世界への入り口になっているかも…！ぜひ思いのままに飛び込んで見てください。 では！
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Words & Photos：SUKIKO.E
Illustrator：Tatsuya Hirayama
Direction：May Mochizuki