レコードやアナログって、流行ってるけど実際どうなの?そんな興味はあれども手が伸びない方々へ。 「円盤好子のアナログジャーニー」では、レコードの魅力をビギナー目線でお伝えしていきます。

第34回のテーマは「Audio-Technicaってどんな会社?」です。 オーディオテクニカは、音を通して日々の生活や人生を豊かにしていくためのヒントや情報をAlways Listeningからお届けしています。 そんな活動をしているオーディオテクニカって、そもそもどんな会社なのでしょうか?すでにご存じの方も、初めてという方もぜひこの機会に興味を持っていただければ嬉しいです。

円盤好子 プロフィール

こんにちは、円盤好子です。 これまでアナログ・レコードを中心にビギナーの気になるポイントを私の目線からご紹介してきました。 今回は、改めてオーディオテクニカについてご紹介していけたらと思います。

オーディオテクニカといえばイヤホン!ヘッドホン!という印象をお持ちの方が多いのではないでしょうか。 私自身も入社前はそうでした。 実際に自分もイヤホンを使っていたので馴染みもありました。 ですが実は、オーディオテクニカの最初の商品は「レコードの針」だったんです。 みなさんはご存じでしたか?

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宣伝PRチームの一員としてオーディオ関連のイベントに参加すると、たまに「創業当初からATアイテムを愛用しているよ」という方に出会います。 中には実物を持ってきて見せてくださる方もいたり、嬉しいことに私よりもオーディオテクニカに詳しいユーザーさんとお話ができることがあるのです。

昨年はなんと、1962年にオーディオテクニカが初めて販売したカートリッジ『AT-1』を持っているという方に遭遇。 レコードを再生したことがある方は経験しているかもしれませんが、針先は本当に繊細で、少しでも扱い方を間違えると折れてしまいます。 そんなカートリッジを今も大事に持っていてくれるのはありがたいですね。

昨年実施したANALOG MARKETではAT-1の展示も!
昨年実施したANALOG MARKETではAT-1の展示も!

またオーディオテクニカにはVM型という、世界各国で特許を取得したカートリッジがあります。 今現在もたくさんのVM型カートリッジを発売していますが、VM型初号機のAT-35Xは1967年に生まれました。

針の詳しい解説はこちら:レコード針の種類や特徴、選び方をご紹介。 鉄板のおすすめのレコード針も!

カートリッジに続き、1963年からはトーンアームやレコードプレーヤーも発売していきます。 実はおじいちゃんの家にある古いレコードプレーヤーがオーディオテクニカのだった!ということもあるかもしれません。 その時はご一報を!(笑)

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最後に、オーディオテクニカのロゴについて。 正円の中に三角形が2つ入っているのがオーディオテクニカのロゴです。 みなさんもどこかで見かけたことがあるでしょうか。 そうであったなら嬉しいです。 このロゴにはもちろん大切な意味があります。 まず円形、これはレコード盤を表しています。 そして三角形のひとつはレコード針を、そしてもうひとつはAudio-TechnicaのAを表しています。

オーディオテクニカのロゴについて。 正円の中に三角形が2つ入っているのがオーディオテクニカのロゴです

レコード針からすべてが始まった、原点でもある大切なレコード・アナログという部分を表現しこれからも皆さんに「音」を楽しんでもらえるようモノづくりを続けていきます。
今回はそんなオーディオテクニカのお話でした。

では!

Words & Photos:SUKIKO.E
Illustrator:Tatsuya Hirayama
Direction:May Mochizuki