再生時の不要な振動を抑えて、レコードの音質を高めてくれる「ディスクスタビライザー」。本格的にレコードを聴くのであればぜひ活用したいアクセサリーですが、いまいちどのようなものかわからない方も少なくないのではないでしょうか。

そこで今回はディスクスタビライザーの概要や選び方についてご紹介します。

ディスクスタビライザーとは

ディスクスタビライザーとは、レコード盤の上に乗せることで重さを加え、レコードプレーヤーにしっかりと固定するためのアクセサリーです。レコードを再生するときの不要な振動を抑え、音質を向上させるために用いられます。

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ディスクスタビライザー

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ディスクスタビライザーの仕組み

選び方をご紹介する前に、前提として「なぜディスクスタビライザーを使うと音質が向上するのか」を簡単におさらいしておきましょう。

そもそもレコードとは、レコード盤の溝(音溝)から物理的に情報を読み取り、音を再生する媒体です。カートリッジの針先と音溝が触れることで振動が起こり、その振動を電気信号に変換する……というのが一連の流れになります。

そのため、再生するときに外部から振動が加わると、音に余分な情報=ノイズが混じってしまいます。レコードプレーヤー本体由来の振動はインシュレーターを設置して防ぐことができますが、モーターやプラッタ―などの回転振動に関しても別の方法で抑えてあげるのがベターです。

そこで登場するのがディスクスタビライザーなのですが、ここで一つ知っておいて欲しいことがあります。それは、「ディスクスタビライザーは振動を抑制しながら自身もわずかに振動している」ことです。

この振動がそれぞれ個体特有の音として再生音にのってきます。

ディスクスタビライザーの選び方

ここまでの内容を踏まえて、ディスクスタビライザーの選び方をご紹介します。ポイントは大きく分けて2つです。

重さで選ぶ

1つ目のポイントは、ディスクスタビライザーの重さです。かなり抽象的な説明にはなってしまいますが、軽やかな音が好みの場合には軽め、重厚な音が好みの場合には重めのものを選ぶと良いでしょう。おおまかな目安としては、200g以下が軽量、500g以上が重量のディスクスタビライザーです。

なお、お使いのレコードプレーヤーによっては、重量のディスクスタビライザーを使えないケースもあります。導入時には、しっかりと相性を確認しておきたいところです。

素材で選ぶ

2つ目のポイントは、ディスクスタビライザーの素材です。素材と重さはある程度相関するため、兼ね合いを考えて選ぶことになるでしょう。

ディスクスタビライザーの素材には、真鍮やアルミといった金属の他、ガラス、樹脂、ゴム……などのさまざまな種類があります。前述したディスクスタビライザーによる振動の大小やパターンは、当然ながら素材によっても変化します。いくつかのディスクスタビライザーを試してみて、好みの音質を探してみるのもおもしろいかもしれません。

まとめ

今回はディスクスタビライザーの選び方についてご説明しました。さらに高音質でお気に入りのレコードを楽しみたいとお考えの方は、ぜひこの機会にディスクスタビライザーの使用を検討されてみてはいかがでしょうか。