音楽制作や動画配信、オンラインミーティングなど、さまざまなシーンで欠かせないマイク。しかし、いざ選ぼうとすると「種類が多すぎて違いがわからない」「ダイナミックとコンデンサー、どちらを選べばいいのか迷う」と感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、マイク選びの基本としてまず理解しておきたい2つのポイントを解説します。ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの違い、そして指向性という考え方を押さえておくことで、自分の用途に合ったマイクを選びやすくなるはずです。
マイク選びの2つのポイント
マイクを選ぶ際に注目したいポイントは次の2つです。
・マイクの構造(ダイナミックマイク/コンデンサーマイク)
・指向性(どの方向の音を拾いやすいか)
以下では、それぞれの詳細を解説していきます。
マイクの構造
マイクは、音を電気信号に変換する仕組みの違いによって、ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの2種類に分けられます。用途に合ったマイクを選ぶためには、まずこの違いを理解しておくことが重要です。
なお、実際の音質や使い勝手は、指向性や感度、周波数特性など複数の要素が組み合わさって決まります。構造による違いは、あくまで目安として捉えるとよいでしょう。
ダイナミックマイク
ダイナミックマイクは、カラオケやライブ、講演会などで広く使われているタイプのマイクです。構造がシンプルで耐久性が高く、エアコンの動作音がある部屋や、防音処理をしていない空間など、必ずしも理想的とは言えない環境でも比較的安定して使える点が特徴です。
単一指向性のモデルが多いため、マイク正面の音を中心に拾いやすく、周囲の雑音を抑えやすいのもメリット。ハウリングが起こりにくいことから、配信やステージ用途にも向いています。
コンデンサーマイク
コンデンサーマイクは、ボーカル録音やナレーション、宅録などでよく使用されるタイプのマイクです。
ダイナミックマイクに比べて感度が高く、細かなニュアンスや空気感まで捉えやすいのが特徴といえます。
反面、感度が高いぶん環境音やマイクに触れた際のノイズを拾いやすい、という側面もあります。また、多くのコンデンサーマイクは動作のためにファンタム電源と呼ばれる外部電源を必要とします。これは、オーディオインターフェースやミキサー側からマイクに電力を供給する仕組みで、使用前に対応機器かどうかを確認しておく必要があります。
指向性
指向性とは、マイクがどの方向からの音を拾いやすいかを示す特性のことです。用途に合った指向性を選ぶことで、不要な音を抑え、狙った音をクリアに録音しやすくなります。
代表的な指向性は、以下の3種類です。
無指向性(全指向性)
マイクの周囲360度、すべての方向から音を均等に拾うタイプです。複数人での会話や、空間全体の雰囲気・環境音を記録したい場合に向いています。ただし、使用環境によっては不要な音まで拾ってしまう可能性がある点には注意が必要です。
単一指向性
主にマイク正面の音を中心に拾うタイプです。配信、歌録り、ナレーションなど、幅広い用途で使われています。
同じ単一指向性でもいくつかの種類があり、一般的な「カーディオイド」のほか、正面の音をより集中的に拾う「スーパーカーディオイド」や「ハイパーカーディオイド」といったタイプも存在します。これらは正面方向の指向性が鋭くなる一方で、背面にも音を拾うポイントが生じるため、使用環境には注意が必要です。
双指向性
マイクの前面と背面、2方向からの音を拾うタイプです。対談やインタビュー、デュエットなど、向かい合った音を録音するのに適しています。
マイク選びは「構造」と「指向性」から考える
マイクを選ぶ際には、価格や見た目だけでなく、「構造(ダイナミック/コンデンサー)」と「指向性」という2つの基本を押さえておくことが大切です。この2点を理解しておくだけでも、自分の用途に合わないマイクを選んでしまうリスクは大きく減らせます。
ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの具体的な使い分けや、おすすめモデルについては以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてチェックしてみてください。
Edit:Tom Tanaka




