レコードやアナログって、流行ってるけど実際どうなの?そんな興味はあれども手が伸びない方々へ。 「円盤好子のアナログジャーニー」では、レコードの魅力をビギナー目線でお伝えしていきます。

第17回のテーマは「レコードの扱い方にはご注意を! メンテナンス編」。 前回は再生するときのポイントについて教えてもらいましたが、今回は特に初心者の皆さまには気をつけてほしい『レコードの扱い方』にフォーカスをあててご紹介します!

円盤好子とさぶろう先生のプロフィール

こんにちは、円盤好子です。 前回は再生する時の注意点についてさぶろう先生に教えてもらいました。 再生する時と同じく、日常的に重要になってくるのがメンテナンス。 アナログ・レコード以外でも、たとえば車だったら洗車もそうですし、ネイルを日常的に楽しんでいる人は定期的にネイルサロンへ足を運んだりしますよね。 大切なレコードを楽しむためには、日々のメンテナンスが重要!ということで、メンテナンスの基礎をオーディオのプロフェッショナル、さぶろう先生に質問しました!

前回の質問はこちら:円盤好子vol.16 レコードの扱い方にはご注意を! 再生編

レコード保管の注意ポイント

さぶろう先生:やっぱり、もっともやってしまいがちなNGあるあるは、盤の保管についてですよね。 自分も最初の頃やってしまったのですが、棚などで斜めにした状態でレコードを保管してしまい、盤が歪んだり反ったりしまうという…。

円盤:レコードの集めはじめで枚数が少なかったりするとついついやってしまいそうでこわいですね…!

さぶろう先生:盤が反ると再生音程が狂ったり、再生中に周期的にゴリゴリという音が入ったりします。 ですので、なるべく垂直に立てた状態で保管してください。 また直射日光などの高温でも変形するので注意です。

円盤:絶対に避けたいですね。 気をつけます!

さぶろう先生:次に、これも保管の注意ですが、湿気にも要注意ですね。 レコードは意外とカビがつきやすくて、カビが生えるとパチパチノイズの原因になります。

円盤:カビが原因の場合もあるんですね、大事なレコードにカビが付いちゃうのはいやですね~。

さぶろう先生:湿気のこもりやすいお家の場合は、特に夏場は除湿したりと、湿気には気をつけてください。それから、レコードをしまう内袋も、汚れてきたら新品のものに定期的に取り替えると良いですよ! 内袋だけがまとめて売られています。

円盤:はい、了解しました!

お掃除は優しく丁寧に!

さぶろう先生:メンテナンスということでは、レコード盤や針先のお掃除も必要になりますが、これにも注意してほしいポイントがあります。

まず、盤面についたホコリや汚れは再生時にノイズとなって音に現れるので定期的に掃除が必要ですが、その際に傷がつくとそれは修復できないノイズになります。 なので優しく掃除してください。

それから、針先にもホコリが溜まりますがそちらも定期的にお掃除が必要になります。 いずれも、慣れてきたらお掃除用のグッズをDIYで用意してもよいのですが、まずは市販のレコードクリーナーやスタイラスクリーナーを用意して、使用法を守ってクリーニングするのが良いでしょう。

円盤:やはり日々のお掃除は大事ですね。 それも優しく丁寧に!

レコードはホコリを払い、静電気を除去しましょう。 〜オーディオライターのレコード講座〜

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今回はレコードのメンテナンスについて、その方法と大切さを知ることができました。 せっかく自分で選んで買ったレコードもメンテナンスを怠ると、音が変わってしまったり、最悪の場合音がならなくなったり…。 そうならないためにも、日頃のメンテナンスを心がけていきましょう。

では!

Supervision:Saburo Ubukata
Words:SUKIKO.E
Illustrator:Tatsuya Hirayama
Direction:May Mochizuki