茶を利き当て、言葉に耳を澄まし、音に身をゆだねる。嗅覚・味覚・視覚・聴覚——知覚がズレて、滑って、曖昧に至る。この夏の終わりの祭に、参加するのはいかがだろうか。

2026年9月26日、東京都狛江市にある全生新舎(ぜんせいしんしゃ)の敷地・建物全体が会場となるこの会は、各部屋、そして庭に、Chee Shimizu × 五加音響研究所による環境音インスタレーションが配置され、会場の随所でChee Shimizu + miku-mari による楽器の練り歩きが披露される。

そして併設する書店兼喫茶店の坐坐奔奔(ざざほんほん)の和室部分では、慶応元年(1865年)創業、京都山城の名門茶問屋・宇治香園が主催する「茶歌舞伎」を開催。数種類の茶を飲み比べ、その茶種を当てる——嗅覚、味覚、視覚、そして聴覚をも巻き込む利き茶の競技。限定30名の真剣勝負だ。

土蔵を改築した野口晴哉記念音楽室では、鼎談を実施。宇治香園6代目茶師にして音楽レーベル〈Tealightsound〉主宰の小嶋宏一、野口整体の実践と継承を担う晴風学舎の主宰にして全生新舎で「場」の編集と翻訳を手掛ける野口晋哉、そして音楽ジャーナリスト/レーベル〈rings〉プロデューサー・dublab.jp ディレクターの原雅明が、それぞれの領域を横断しながら言葉を交わす。

そしてイベントの後半では、原は音楽室、Chee は坐坐奔奔と、二部屋に分かれて同時にリスニングセットを展開する。

戦前から掻き集めた機材を敷き詰め、改築と改良を重ねて1975年から鳴らし続けてきた音楽室では、Siemens Eurodyn や Western Electric といった劇場用大型システムとともに、原が一枚ずつレコードを落としていく。

一方、坐坐奔奔の和室の天井に埋め込まれたモノラルスピーカーは、最近すこぶる良い音を鳴らし始めたという。その響きに、インスタレーションの音を重ねるように Chee のセットが立ち上がる。それぞれの部屋で鳴る音楽がブレンドされるスイートスポットを探しながら、耳を傾けてほしい。

『茶歌舞伎、野口整体、ミュージックコンクレート』

日時:2026年9月26日(土)
開場:14:00/開演:15:00
場所:全生新舎(東京都狛江市元和泉2-14-2)野口晴哉記念音楽室 / 坐坐奔奔
出演者:五加音響研究所、小嶋宏一(宇治香園)、Chee Shimizu、miku-mari、原雅明、野口晋哉(全生新舎)
参加費:4,000円(予約制)

※ご予約は全生新舎のInstagramよりDMにてお申し込みください
※茶歌舞伎へのご参加を希望される方は、予約の際にその旨をお知らせください

予約はこちらから


五加音響研究所

小嶋宏一(宇治香園)

Chee Shimizu

miku-mari

原雅明

野口晋哉(全生新舎)

坐坐奔奔

Edit:May Mochizuki

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